<第95回例会(研究発表会)>

日時:2018年5月19日(土) 13:30 ~ 17:00(予定)

場所:キャンパスプラザ京都6階 京都大学サテライト講習室(第8講習室)
[Tel. 075-353-9111]

(JR京都駅前を西に徒歩3分;京都中央郵便局の西側)



例会プログラム


<研究発表1>

題目:「経験上の知識」、Erfahrungswissenと授業改善スキルの習得
Praxiserkundungsprojekt (PEP)

発表者:野村 幸宏 氏(甲南大学)

[発表要旨]

 学習者のドイツ語による総合的なコミュニケーション能力の獲得を目標とした授業について、日本でも近年ようやく一定程度の理論と経験が蓄積されてきている。
 しかし、こうした知識と経験の伝達は容易ではなく、仮にそれができたとしても、実際の授業の場においては、必ずしも理論や他人の経験通りに機能するわけではない。最終的には、個々の教員が理論と自らの授業経験という二つの「知識のインプット」を消化・統合し、自らの授業に最適化された独自の「経験的理論知」を形成する必要がある。そのためのツールとして提唱されているのが、Praxiserkundungprojektであり、これは例えばGoethe-Institutの教員養成プログラムにおいても、重要視されている。本発表では、このPraxiserkundungsprojektの概要と具体例を紹介しながら、その意義について考えを深めたい。

<研究発表2>

題目:状態受動とテアル構文

発表者:大矢 俊明 氏(筑波大学)

[発表要旨]

 ドイツ語の状態受動と日本語のテアル構文は、ともに動作主主語の生起を許さず、先行する出来事の結果状態をあらわす。

(1) a. Das Fenster ist (*von Hans) geschlossen.
  b. 窓が(*太郎によって)閉めてある。

本発表では、まず1) 状態受動とテアル構文の共通点と相違点を概観し、2) 高見 (2017)がテアル構文にみられる「日本語らしさ」と見なしている「話し手の関与」は状態受動にも観察できることを指摘し、さらに3) テアル構文にみられる(真の?)「日本語らしさ」について考察する。

<総会>