2008年度 人文科学課題6 小論文について


○送信メールの題名と宛先

題名 4X**human6
  ・学年−学科−出席番号−科目名−課題番号がわかります。
  ・x には学科を示すアルファベット(m,e,s,i,c のいずれか)、** には出席番号を(2ケタで、たとえば1なら01と)いれる。
  ・すべて半角小文字、スペースなしで詰めて書いてください。

宛先 takeda□libe.nara-k.ac.jp

 ・□は@に換えること。


○メール本文に最初に記すことなど

  ・最初の行に、自分の学科、出席番号、氏名を記す。この課題は公開しません。
  ・2行目に、選んだテーマを書いてください。
  ・3行目に、小論文の題名(タイトル)を書いてください。
  ・改行して(1行空けて)、5行目以降に、本文を記してください。制限字数は、この本文の部分のみを指します。


○テーマの選択、作成方法、注意点、提出期限、評価基準などについては、配布プリントを参照してください。


○引用や参考文献(URL)の扱いなど。
・必ず事実や信頼できる調査記録、他の人の意見や考えなどを参照し、自分の考えだけで小論文を構成しないこと。
・参考資料をそのまま引用する部分は、多くても本文全体の4分の1程度までとし、3分の1の分量を超えないようにすること。
・参考資料を自分でまとめたり要約したうえで紹介している部分は、上に含めないが、紹介の羅列にならないように注意すること。

《小論文の体裁例》
(以下は、あくまでもレイアウトの見本です。小論文を書く場合の要点のいくつかを盛り込んでいますが、肝心なところが抜けていたり、全体的にまとまった文章にはなっていないので、その点は参考にしないよう注意してください。)

4X** 高専太郎
選んだテーマ:
小論文のタイトル:


 (本文)小論文を書く課題は、わたしたちの論理的思考力や表現力を高めてくれるのだろうか。わたしは高めてくれると考えている。もちろん、小論文を書くのはそう簡単なことではない。ウィキで調べて適当な部分をコピペして継ぎ接ぎしたらいい、というわけにもいかない。参照URLで迷彩をかけても、全文検索なんてワザを使われたらモトネタのまんまというのもすぐばれる。
「(引用)親しき仲にも借用書」(1)というではないか。参考にした記述は、きちんとその出典を示しておかねばならない。・・・(後略)。

 (本文)20あるうちから選べるとはいえ、テーマはやはり限られている。限られているからこそ選ぶことができるという面もあるが、無理矢理的な感は否めない。それに悩んでどれかを選んでも、そのテーマをまず命題の形に問題化して、それに対してイエスかノーのはっきりした立場に立たなくてはならない。そして黒白を明らかにすることになる。つまり
「(引用)善悪・正邪など、物事の道理をはっきりさせる」(2)ということなのだ。・・・(後略)。
 

(引用)こうして考えてくると、だんだん分からなくなってきて、「いやあ難しいや」と放り出したくなるかもしれない。しかし、そこを踏ん張ることが、書くことなのである。そこでひとつの実践的なアドバイスは、分からなくなったら他の人と話しあってみよ、というものである。(3)

 (本文)この文章がヒントになったのは、小論文は自分以外の人たちとの対話でもあるということだ。ひとりで考え尽くすことは難しいけれど、本やウェブで調べることも、いろんな人たちとの対話と思えば、そこからまた少しでも考えを進めていける。○○さんも書いているように、ひょっとしたら、この「(引用)対話ということが、論理的に考えることや説得力を鍛えることに結びついている」(4)のかもしれない。さて、それはそうとわたしの場合、結論はまずありきたりなものになるとしても、そこへたどりつくまでの過程に自分らしさが出ているだろうか。・・・(後略)。

 (本文)自分が本当にこのことが言いたい、と思えることを書くべきである。その熱意は、読み手に伝わるはずである。というか、材料の取捨選択と論証の工夫によって、それが伝わるように書くべきなのだ。それにはテーマを選べたからといって、それで安心するのでなく、自分が言いたいことを、「命題」の形に問題化することである。そのことが本気でやれるかどうかを決めるといってもいい。問題化がうまくできれば、様々な「対話」を行うことや、それを通じて自分なりの言葉で何とか自分の考えを伝えることなどにも、つながってくる。・・・(中略)・・・。やはり小論文は、論理的な思考力や表現力を鍛えるものである。


(1)『日本語大辞典』(梅棹忠夫ほか、講談社、1989年)p690、「こくびゃく」の項目参照。

(2)ウィキペディア「ことわざパロディ」の項目の記述による。

(3)『論理トレーニング』(野矢茂樹、産業図書、1997年)p149、第12章「論文を書く」より。

(4)参考URL http://・・・

その他、参考文献
(以下に示すのは、実際には、上の文章を書くのに参考にしたというよりも、これからレポートや(小)論文を書くにあたって参考になる書籍です。)

・『理科系の作文技術』(木下是雄、中公新書、1981年)
・『レポートの組み立て方』(木下是雄、ちくま学芸文庫、1994年)
・『理系発想の文章術』(三木光範、講談社現代新書、2002年)
・『論文の教室』(戸田山和久、NHKブックス、2002年)
・『インターネット完全活用編 大学生のためのレポート・論文術』(小笠原喜康、講談社現代新書、2003年)

などと、小論文の末尾において、参考資料(文献やURLなど)を注記することとします。


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