仕事の周辺  2008

 以前、某新聞の夕刊に「仕事の周辺」という著名人のエッセイの連載がありました。
 それほどのものではありませんが、たまに何かお役に立つ情報があるかもしれません……。


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12月20日
   《図書館雑感》

 ちょっと必要があって、某研究会のついでに出身大学の図書館へ行く。
 貸出請求票に記入して、書庫から本を出してもらう。
 久しぶりだ。大学院生および非常勤講師時代は、書庫に入って直接資料を見ることができる特権があったので、学部生以来になる。出身大学の図書館はかつて東洋一といわれた規模で、ある先生は「書庫に死体を隠すことも可能かも。『図書館殺人事件』なんてミステリーが書ける」と仰っていた。事実、この図書館でアルバイトしていた後輩から聞いた話では、一応閉館前には利用者が全員退出しているか見回りをするのだが、ある大学院生がどこかで寝込んでいて気づかれず、目が覚めたら真っ暗で、その辺の窓を開けて脱出したらしい……。

 大学も校舎がいろいろと信じられないくらいにきれいに建て替えられたが、図書館はそのままである。地下の書庫から本を運ぶシステムの音もそのままだ(就職後に、「日に新た館」でそのシステムを見学することになろうとは、当時は全く予期していなかった)。
 他に利用者もあまりいなかったし、そろそろ私の本が出てくる頃……と思っていたら、カウンターの電話が鳴る。「……えっ、……」。そして私の貸出請求票が差してあるあたりを確認し、もう一人の人に「所定の棚にないらしい」というようなことを言っている。でも、それほどせっぱ詰まった雰囲気ではないので、多分心当たりか、書庫の「返却台」あたりを探しているのだろうな……と思っていると、しばらくして、書庫から本の出てくる「ブイーン」という音。そして、私の名前が呼ばれ、図書館員が丁寧に「お待たせしました」と言ってくれる。他の人には言わなかったのに。やっぱり何かあったのだ。

 図書館で、本の配列はとても大事である。特に閉架式書庫では。請求票が来てからすぐに本を選び出し、カウンターに届けなければならない。それも基本的には5分以内に。だから、入庫を許された大学院生達は、本の配列を乱さないように、また別置記号についても一通りしつけられる。開架式でも配列を維持しなければならないのは同じだ。
 逆に、もし、誰かがある本を必要としていて、他の人が意図的に、あるいは単なる不注意でその本をどこか別の棚(気づかれにくい所)に入れてしまうと、その本は、検索結果で「貸出中」と表示もされず、図書館内にあるはずなのに利用できず、所在不明本となってしまう。その本を閲覧できないためにレポートや論文を書けず、場合によってはとても困った状況になるだろう。そして図書館としても、館内に本があるのに所在不明であるという致命的な状況になってしまう可能性がある。
 ついでに、例えば図書館の書庫で働いていると、しょっちゅう請求を出してくる人の名前や本の傾向ぐらいはすぐ覚えてしまう。開架式でもカウンター業務に関わると、すぐにいろいろなことを知る立場になる。だから、プライバシーについても意識しておかなければならない。
 というわけで、図書館というのはとっても重要なところなのである。(と、これは自戒を込めた雑文)


12月1日
 いつの間にか「師走」(しわす、歴史的仮名遣いでは「しはす」)である。
 というわけで、またまた「まとめて更新」。

@国語の授業より〜その1〜
 今年度2回目の付箋授業(5月30日の記事参照)。今回は評論文の読解に使用してみたのだが、「うち」という語を使った例文を作るという問題で(「世間」「そと様」の概念の理解のため)、「うちの〜」というヒントを与えているにもかかわらず、「こうち県」「せとうちじゃくちょう」「うちわ」……といった、座布団ねらいの答えが、クラスによっては多数貼られる……。

A国語の授業より〜その2〜
 漢字の小テストの読み、問題集の答えは「さかずき」なのだが「さかづき」と書いた答案が結構あるので、「現代かなづかい」の解説もする。表記の問題はむずかしい。私だって「志都美」(某駅名)が「しずみ」と表記されているのは違和感があるのだ(たしかにワープロソフトでは「しずみ」で漢字変換されるのだが)。
 ついでに「じぇいあーる○○」という駅名表記も、何だか、ね。

Bなぜだかクレーンを見飽きた今日この頃……。
 (と思っていたら、工事の進捗状況が我が身にかかわることに)

C堋(あづち。本当は土偏に「乃」と「木」を書く漢字を出したかった)のお手入れ
 このところ、とある事情から、弓道場のあづちのお手入れをしている。
 私は弓道経験者ではないので、実はあんまりよくわかっていない。学生に「どうやるの?」と聞いて、今まで立ち会っていたときの記憶から見よう見まねでやっている。基本としては、水をかけて、箒で土を掃きあげる、ということなのだが。ちょっと水足りないかな、でもかけすぎても……。とりあえずあづちの神様に聞いてみる。「あの〜、私、よくわかっていないんですけど〜。こんな感じでいいんでしょうか……。」 言い伝えでは、あづちには神様が住んでいて、しかも女の神様だそうである。きっと苦笑いしながら許してくださるだろう。当分よろしくお願いします。

D「朝だけ時差信号?」の謎
 久しぶりの車ネタ。
 車での通勤路、東西は片側1車線、南北は片側2車線の幹線道路、という交差点を通る。私は東から入ってその交差点で右折し、北進するのだが、その時に対向車がなぜか時々待ってくれることがある。最初その道を通ったときは、ここは朝だけ時差信号なのかな、と思った。でも「時差信号」の表示はない。この近辺にお住まいの先生に聞いても分からない(というか、朝、この交差点を通る方はいない)。
 その後JAFの雑誌で「奈良ルール」の記事を見た。他の地方でもたまにあるらしいが、いわゆる「右折優先」である。もちろん道交法では認められていないのだが、もしかしてあの交差点でも?と考えたりした。
 しかし、私が運転に慣れて余裕ができた頃、対向車線が結構渋滞しているのに気付いたのである。つまり、西から来た対向車は、交差点の東側が混んでいる場合、交差点のまん中で立ち往生しないように、信号の手前で止まっていた……というだけのことであった。これはその後、私が右折した後のルームミラー等でも確かめられたことである。なあんだ、というわけで、謎は解決。
 今ではこの通勤路の信号のタイミングまでほぼ把握しているので、少なくともこのルートを通る限りは安心、のはずである(でも気を付けて運転しようっと)。

 (おまけ) 当然(?)車とも会話をする。数年前の話だが、車を取りに行って「何の話してたの?」と聞くと「○○の話〜!」とあまりに的確な答えが返ってきたのでびっくりした。そして私にそっちは何の話をするのかと聞いてくるので「え……CI-CAの話かな……」と答えると、「何それ〜」と車に笑われた(ような気がする)。

11月6日
 避難訓練。この春から「10年目にして初めてのパターン」のせいか、めずらしく何も仕事が当たっていない。
 「担当者以外は避難しなくてもいい」とのことだったので、訓練の邪魔にならないように……と研究室にいたが、皆さんが避難して、「検索」の方々の見回りもすんで、建物に一人残っていると(もちろん1階は事務の方々がいらっしゃるのだが)、何となく心細くなってしまったのであった……。
  (おわび) なぜだか1ヶ月近く更新が滞っていました。(数少ない)読者の方々、すみません。

10月15日
 スポーツ大会である。
 献血(そういうものもやっている)に行ったら「本日の200ml献血の受付分は終了しました」との貼り紙が(噂には聞いていたが。この人数制限に果たして意味はあるのだろうか)。400ml献血はできなかったが、一応ジュースはもらった。恒例(?)のススキ狩り(2006年10月17日および2007年10月20日の記事参照)もして、職場に飾る。

10月13日
 さらに別の出張がらみで知ったことだが、勤務先の最寄り駅〜白子駅間がちょうど営業キロ数100.0q。勤務先では一応100q以上から特急料金も出るそうである……。

 (おまけ) この週末、JRの駅で気になった、「切符の取り忘れが発生しました」というアナウンス。何か大げさだなあ、と思っていたら、朝刊の某欄にこれに関するコメントが載っている。そういえば関西圏で「ドアが閉まります」から「ドアを閉めます」に変わったのはいつ頃だっただろう……。

9月29日
 2週連続の出張及び学会発表がとりあえず終わった……と思ったら試験答案の採点&来週もまた出張……。
とりあえず未定稿ながら、出張に関する話題2つ。

《その@》 先々週の出張は神戸。朝早めに行ったら会場設営の真っ最中。係の人がスクリーンを用意するのに「上がっとう?上がっとう?」と仰っているのを聞いて、神戸にいる実感がじんわりとわいたのであった(2007年4月21日の記事参照)。

《そのA》 先週の出張。検察庁に行く。……というか、正確に言うと、出張先の役所が検察庁と同じ建物に入っていた。我々臨時で出入りするものは、当然入口でチェックを受ける。貴重な体験。


9月2日
 午後3時23分に気象警報が。また火曜日である……(7月8日の記事参照)。

 (おまけ) 夕方、研究室でパソコンに向かっていたら、一瞬蛍光灯が消える。どこかで落雷でもあったのだろうか。以前も同じようなことがあったよな……と調べてみると、4年も前の出来事(2004年7月16日の記事)。こういう現象は「お化け屋敷」のようで、やっぱりちょっと怖い。

8月27日
 先日24日の日曜の出来事。
 9月の学会発表の準備。以前やりかけていた資料を発掘すると、明らかに自分で調べたらしいデータ一覧が出てくる。でもアヤシイ、もう一回調べ直さなくては。そこでこの語彙を検索したデータベースを探していると、5インチ(!)のFDが出てきて呆然とする……。私がこれまで利用したパソコンは絶対3.5インチのはず、と焦ってさらに探すと、一応その3.5インチのFDも見つかった。
 念のためにそのFDのコピーをとったあと、古いパソコンを引っ張り出してそのFDを入れてみると一応動くけれど、すでに対応するプリンタはない。おまけにMS-DOS上で動くという代物(今の学生はわからないだろうな)。あっ、そうだ、現在使用しているパソコンでもできるはず……ということで、コマンドプロンプト(cmdで起動、というのを教わっておいてよかった)。すると、画面表示のレイアウトはやや崩れているものの、ちゃんと検索できる。おおっーーー、ということで、一瞬で検索はすんだ(便利、だけどもう一度人間が見直す必要はある)。
 さて、あとはテキストファイルで保存するだけ……と思ったら、その結果を仮保存した「***.DAT」ファイルがうまく操作できない。以前調べたデータはちゃんとテキストファイルで入っているのだが、どうやったのか思い出せない。あれこれ試行錯誤した挙げ句、「メモ帳」の「ファイル→開く」で「ファイルの種類」を「すべてのファイル」にすると、テキストで開けるし、名前を変更して保存するのも可能だとわかった。やれやれ。
 以前、職場のパソコンがトラブって、いろいろと無駄な抵抗を試みたときの知識が意外に役に立った。これでこのデータは検証できるのだが、まだこれはほんの一部。道のりは長い。どうか皆さま、9月末の研究発表がすむまで、私をそっとしておいて下さい……。


8月21日
 「ご当地検定」なるものが流行っているが、いつの間にかこういうものもできていた(http://kobe-kentei.seesaa.net/)。初級なら結構いけるかも。

8月20日
 「うるさいもの」(←「枕草子」風)三題。

《その@ 蝉の鳴き声》
 夏になると、早朝蝉の声があまりにうるさくて目が覚める……というのが毎年のパターンだった。しかし今年はそれほど蝉の声を聞かない。蝉の発生にも周期があるというから、今年は「裏年」なのかもしれないな。
 では朝セットしたアラームが鳴るまでゆっくり寝られるかというとそうでもなくて、今年は夜中に暑くて目が覚めるとか、なぜか朝の5時半頃に決まって目が覚めるというパターンがあった。暑くて眠りが浅いところに、開けている窓から朝5時台の電車及び踏切の音が聞こえるため(もともと夜中など、風向きによっては結構音がよく聞こえるのだ)、という仮説を立ててみたのだが。その後やや暑さがましになり、熟睡できるようになったからか、原因は謎のままである。

《そのA 工事の音》
 これはうるさい。研究室の向かい側の棟が改修中で、夏休みに入って、かなりの騒音を出すようになった。これを口実(?)に、窓を閉めてクーラーをしっかり入れていたのだが、ある時用事でその棟の反対側に行くと、この側のほうがさらに音量が大きい。振動もひどい。その近くに仕事場のある先生方及び事務の方々(最近その部署の方がこのページをご覧になっていると知って恐縮する)は大変である。
 と思っていたら、さすがにお盆期間は静か。15日までの3日間に仕事ははかどったのであった……。

《そのB サーバ(あるいは「サーバー」)の音》
 この時期、職場の大部屋に行くと、置いてあるサーバのファンがすさまじい音を立てている。何かこの子、大丈夫かね、今に壊れるんじゃないか……と思うくらいである。だから、コピーなどをしにその部屋に行ったときは、せめて人間がいる間だけでも……と思ってクーラーを入れてあげる(←何でサーバに気を遣ってしまうのだろうか……)。
 この部屋は冷蔵庫もあるので、結構放熱するものが多い。むしろ閉めきった夜中に温度が上がっている。というわけで、換気扇だけでも一日中つけた状態にしておくと、若干ましなようである(この部屋に置きっぱなしの観葉植物も、今年は去年ほどへばっていない)。ある新聞記事で、家庭の風呂場の湿気を防ぐため、一晩中換気扇をつけっ放しにしていてもそんなに電気代はかからない、というのを読んだことがある。
 15日にいつもの通りその部屋に行くと、何か違和感が。サーバの音がしない。計画停電のために早めに電源を落としてあったらしい……というわけで、やっぱりお盆期間は静か。


7月26日
 車ネタを中心に以下「まとめて更新」。ついでに、百合の花の写真も追加。

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7月17日
 そろそろ車の定期点検の時期。案内の葉書を見ると、取扱店が変わっている……。私の車の担当者が最近新しくできたその店舗に異動になったのは知っていたが。地図を見たらそれほど遠くはないので思い切ってその新しい店舗に行ってみることにする。
 そこで、同僚の先生方が雑談していたところに行って「○○(交差点)を通る人〜?」と聞いてみると、一人の先生が丁寧に教えてくれる(手元の地図が古かったので、聞いてよかった)。
 それでも、私の運転技術では不安である。新しい道を走るのは不安だ、という旨の発言をすると、他の先生は「新しい道走るのって、わくわくする」と仰る。う〜ん、人間、きっとこういうところが分かれ道になるんだろうな。
 そのあと、「だって、『学園前』まで無事に行けるかどうか……」と独りごつ(注:「独り言を言う」の古語)と、普段は物静かでエレガントなある先生に思いっきり笑われてしまった(そりゃまあ、そうなんだけど)。

7月19日
 今年もそろそろ……だけど、安売りしていないし、と引き延ばしていたら、先日、自宅でゴキブリに遭遇したので、「コンバット」を購入、今日職場に設置。考えたら、この恒例行事を始めてから、科の大部屋のあたりではこの害虫を見かけなくなったような気がする。やはり「二度効く」のがよいのかな。自宅でも毎年1匹見るかどうかという程度である。
 昨日、仕事で某報告書を出したのだか、「その他の貢献」に「ゴキブリの駆除」と書いたら評価してもらえたのだろうか(←それはない)。

7月22日
 顧問をしているクラブの合宿前日。荷物運びのため、学校内の駐車場〜弓道場の往復(1分もかからない)で汗だくになる(私の都合でお昼休みに積み込み。車はすでに熱せられていて、車内がとても「熱」かった。エアコンが効く頃にはもう終わっているし)。

7月23日〜25日
 クラブの合宿。仕事の都合で24日朝、一旦学校に戻らなければならない。平日の朝に奈良市から車で出勤……というのは初めてである。
 しかも、宿泊場所の駐車スペースが、坂を上がって最後左に入る急斜面。オートマチック車でもブレーキペダルから足を離した途端に後ろに下がる(ひえーっ)。
 おまけに、朝は結構交通量が多く、善良そうなドライバーに何とか譲ってもらって車列に入る。ああ、クラブのお陰で私の運転技術は大分鍛えられたに違いない……。

7月26日
 車の定期点検。
 やっぱり「初めての道は怖い」。一番ややこしそうな所は上述のように詳しく教えてもらっていたので、何とかクリアー。でも、意外にアップダウンが多いとか、奈良市内で北を向いて走っているのに、「大阪方面は右折」なんていうところもあったりして(だいたい「六条山方面」って言われてわかる人はどれくらいいるのか)、走ってみないとわからないことが多い。世の中には彼女を連れて遠くにドライブ……なんて方も大勢いらっしゃるようだけれど、大事な人を乗せて、知らない道を走るなんて私には考えられない。
 とにかくT車のお店に到着。ご存じの方も多いと思うが、こういう点検作業の間、飲み物をサービスしてもらって、店内のパンフレットやテレビ、雑誌を見て暇つぶし、あるいは今回であれば近くのショッピングセンターで買い物、けいはんな線の駅のあたりの見物……というのが定番の過ごし方である。点検作業見せてくれないのかな〜、でも邪魔だよね、といつも思っていた。
 ところが、今日はふとお店の中を見渡すと、奥がガラス張りになっていて、そこにわが愛車が。ジャッキで持ち上げて、タイヤ交換をしている。この新店舗では、作業工程が見られるのだ。ちょっとした工場見学気分。次回からここに来よう、道もわかったし。


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7月15日
 先週、ベランダの百合が開花。去年は咲いたと思ったら、クラブの大会の仕事で見る間もないまま台風で散ってしまった……。今年はゆっくり鑑賞したいものである。実はもう一種類、この冬に植えたものがある。そちらも大分蕾がふくらんでおり、明日には開花の見込み。

7月8日
 もしかして、この時期の火曜日というのは、気象警報の出る特異日なのだろうか。まあお陰で仕事ははかどったけれど。
 (たしか就職して1年目か2年目、一度火曜日に朝から警報が出た。去年は夏休み直前の火曜日だった。そして今年……。)

 ついでに引っ越しに関する思い出話。
 職場ではすでに2回引っ越し経験のある私だが、実家の引っ越しは1回だけ。その時に、すぐに要るものは大学通学に使っていたカバンに入れて持ち歩いていたのだが、その中には前日に食べきれず、すぐに冷蔵庫に入れる必要のあった小松菜も含まれていたことと、それから、引っ越し後に煮魚を作ろうとしたら鍋が見つからなくて、母親と1時間ほど段ボール箱を開けて探し回ったことが未だに記憶にある……。

7月6日
 今日の仕事は植木の剪定。
 毎年この時期、顧問をしているクラブで学生が練習場所の草刈りをするので、それにあわせてやっている。
 今年は並行して一部改修工事のための引っ越し作業、寮祭等々が行われているので、ラフな格好の先生方が私以外にも大勢いるような……。

6月29日
 某原稿を書いていて気づいたのだが、未だに自分の関係する部署の正式名称が覚えられない……(肩書きは4月の辞令でやっと分かった)。

6月21日
 先日、職場に来た卒業生から「最近更新してませんね〜」と言われてしまった。とにかくちょっと一息、ということで、以下まとめて更新。

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6月20日
 出張の帰りにちょっと文学散歩。
 まず、気づいたのは、「学校と神社の共通性」。学校というのはグラウンドやら校舎やら「いかにも」学校、という雰囲気があり、初めての場所でも比較的わかりやすい。でも入れないことがある。
 つまり、入口(正門)は決まっているので、下手をすると敷地一周、なんていうことも。

 今日もそれに近いことになってしまった。神社なんてだいたい森(杜)になっているので、絶対この辺、というのはすぐにわかったのだが、出張先からの帰り道だと、どうもこれは裏側らしい(いわゆる参道や鳥居のあるところは多分反対側)、と、にわか雨で立ち止まったときに運良く気づいて無事に着く。

 予想されたことだが、「孝書」の歌碑が当然ある……。
 (解説:万葉集の歌碑は、犬養孝氏の揮毫によるものが多く、それには「孝書」とある)
 
 それから、手持ちの地図では線路の向こう側なのに、予想以上に駅のすぐ近く……という場所もあった(実は現在、徒歩で線路の向こうに行くのは至難の業)。これは記憶をたどってみると、別の地図(ほんとは文学散歩用のこの地図を持ってこようと思っていたのに、雑用に紛れて忘れてしまった……)ではちゃんとこの場所になっていたような気がする。あとで確かめると、やはりいつの頃からか(駅の設置の影響?)こちらに移されたらしい。いつも電車で通っている場所である。


6月17日
 授業の準備で、ある詩人について調べていたら、Wikipediaに以下の記述が。

なお、出身地である大阪府には「茨木」(いばら」)という市があるが、彼女の苗字の読みは「いばら」のため読み間違えないように注意が必要。

だそうである……。

6月13日
 某行事のために職場の携帯電話を借りる。電源を入れた途端、迷惑メールがあふれ出す。コワイ世の中である。

6月12日
 昨年もこの時期、一回ぐらいは聞いたような気がするのだけれど、午後授業をしていると、ほととぎすの鳴き声(「聞きなし」としては「特許許可局」「テッペンカケタカ」が知られる)がよく聞こえる。
 先日の夕方にも聞こえたが、今年の夕方から夜は、むしろ蛙の鳴き声が(しかも「ウシガエル」っぽい……)。

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6月5日
 職場のメールサーバのトラブルに関する雑談から、なぜかUNIXのテキストを渡される。
 (私のネットワークに関する知識は、「daemon」という専門用語を見て、条件反射的にタロットカードの「悪魔」のイメージが浮かんでしまうようなレベルであるが……。)

5月30日
 《本日の気まぐれな記録より》
 その@
  一週間ほど前から、我が家の素人栽培の胡蝶蘭が開花。しばらく楽しめそう。
 そのA
  いつだったか、朝の地方ニュースで見かけた「付箋授業」(出勤前の慌ただしい時間帯に見たため、詳細は不明)。勝手にアレンジして試している。今日は「羅生門」の授業で、老婆の論理に関して「投票」させてみる。意外にうまくいった。


5月16日
 夜、自宅で、今年初めての蚊に遭遇。去年使い残した蚊取り線香をたく。何か早いような……。ベランダの菊はなぜか今頃一輪咲いているし。
 
 (おまけ) ついに私の裏ページ、じゃなかった、某ホームページの更新が完了。
   たまたま夜に自宅でパソコンをさわっていたら、その更新の瞬間に邂逅する。お疲れさまでした。


5月7日
 せっかくの代休なので(?)、豆ご飯を炊く。
 我が家の炊き方は、最初は豆を入れず、ご飯が炊きあがる少し前、炊飯器から蒸気が上がり、水分がまだ少し残っている時に、豆と塩を入れるというもの。こうやって炊くと、豆の色がきれいなまま炊きあがる。
 この方法はどこかから聞いてきたもので、いつの頃からかこうして炊いている。これも記憶の効用、かな。

5月4〜6日
 実家に帰る。
 最近読んだ本に「人間の記憶というのは、役に立たないものを引き出しにいっぱい詰め込んでいるようなもの。そしてその記憶が(大事なものでなくても)燃料となって、人は生きていける」という旨の文章があった。
 連休中に辿ってみた、その「燃料」(=記憶)の話あれこれ。

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 《燃料の話そのB 「物理の気球」続貂》

 身内に「物理の気球」(←3月29日の記事参照)の話がウケたことから、実家で「○○大学50年誌」を見せてもらう。それには気球を上げているときの写真と、解説が載っている。それによると、「わが国で実用化された宇宙線観測用プラスティック気球の第1号」であったという。とても意義のあるものだったのだ。当時の人々の記憶に残っていても不思議はない。

 《燃料の話そのA 先日の出張で山陰本線に乗って思い出した話》

 教師というのは、忙しくても、暇そうな素振りをして子供の話を聞くのも仕事のうち、という文章を読んだことがある。いらいらしていても、そういう気配を見せない。それに関連して、電車に乗ると時折思い出す昔話一つ。
 私が幼稚園か小学校の頃、母親と出かけた、帰りの三ノ宮駅。母親が電車に乗ろうとしたが、私は「いつも乗ってる電車と違う!」と抵抗した。しかし発車間際で、母親は私を連れて急いでその電車に乗った。そしてアナウンス。「……新快速……大阪まで停まりません」。だから言ったのに〜(我が家は三ノ宮駅から2つ目が最寄り駅)。
 その新快速はかなりスピードが速く(今思い出してもほんとに速かった)、気分が悪くなった私を介抱しながら、母親は大阪駅から普通電車で折り返した。家では姉が留守番をしていたはずだし、親としてはかなり焦っていたはずであるが、そういった様子は全く見せなかった。自分が大人になって、あの時母親はきっと大変だったんだろうな……と思う。

 しかし、ずっと疑問が残っていた。なぜあの時母親は電車を間違ったのか。幼い私でも子供心に「私の乗る電車は水色の電車かオレンジと緑の電車」(103とか113なんて知るはずもない)と覚えていたのに。当時の新快速は白地にブルーのかなり目立つ車輌だった(そういえばあの車輌、その後見かけなくなったけれど)。よほど急いでいたのだろうか。
 そこで、この連休中に親に聞いてみると、この出来事をちゃんと記憶していて、「階段を上がってこちら側に快速か普通が停まると覚えていた」らしい。それからやはり姉は父親と家で留守番をしていた、ということは休日で、プラットホームの普段使っていない側にも電車が止まっていたのかもしれない。
 ついでに私は忘れていたことだが、「アイスも買っていたのに、溶けないか心配した。ドライアイスを入れてもらっていたので、少し柔らかくなっていたが、何とか大丈夫だった」という話も聞く。それを聞いて私は「シューアイス」を買っていたことを思い出した(たしか水色の箱に入っていた)。やはり「人間、意外なものを覚えている」ものである。そして食べ物の話だろうが列車番号の話だろうが、そういったちょっとしたことを、もし相手も覚えていたとしたら、きっと嬉しいに違いない。
 そうやって「燃料」を使って、人は生きているのだろう。


4月30日
 《燃料の話その@ 純粋なる燃料……ガソリン》
 「ガソリンが安いのは今月中」ということは、今月は30日までだから今日じゃないか……というわけで、朝、車で出勤。帰りは予定外に遅くなったが、お陰で道は空いていて、「片側2車線の道路を右折」という、普段は絶対にやらない(できない……)技でガソリンスタンドに寄る。

4月25日
 《燃料の話 おまけ》
 半端な記憶で「14」という数字を覚えていたのだが、「14人」ではなく「14日前までに、8人以上」が正確な情報であった。今年は引率せずにすむけれど、覚え書きまで。


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4月18日
 10年目にして初めてのパターン(↓)。だからって、私のせいで雨になったなんて思わないでください……(今日はハイキングでした)。
 
 ところで、最近の「ホームページ・ビルダー」は、携帯サイトに対応した機能も付いていて、QRコードも作れるようになっている。というわけで、早速職場の分を作成。皆さんの目に触れるにはもう少しかかるようですが、乞うご期待!?


4月17日
 10年目にして初めてのパターン。何か所在ない感じがするし、調子が出ない……。まだ新年度になった気もしないし。

4月16日
 科内の雑用いろいろ。退職された先生の備品、その他不要になった物品の整理に付き合い、金槌をもらう(我が家には某科学雑誌付録の小さなものしかなかった)。

4月11日
 あのー、私、sambaなんて関わりたくないんですけど……(↓の続きの話。共有のファイルやプリンタはしっかり使わせていただいているが)。

4月7日
 昨年秋に職場のあるサーバがダウンした余波で、ある仕事のお手伝いを頼まれてしまう。「私の趣味ですると犬の模様が入っていたりするかも」などと言いながら、まあ新年度だしこの機会に……と、ととりあえず一部分着手。本格的な作業は他の先生がしてくださるのだが、「今日のワンポイントレッスン」(お隣の先生の言)として、文法チェッカー(JIS的表記では「文法チェッカ」)なるものを教わる。
 噂には聞いていた(もしかしたら以前見たかもしれない)が、某サイトでも「38点」などと出るので笑ってしまう。でも私はソースなんて見てもよくわからない……(素人が「ホームページ・ビルダー」なんぞを使うと、画像ファイルなども多いし、絶対点は悪い。PDFファイルは使っていないけれど)。
 HTMLはわからないけれど、内容に関して私の考え方の一つに、各ページにホームページ(Webのトップページ)に戻れるようにボタンが設定されているのがよいページ、というのがある。Webを検索して、あるページが出ても、何のページかわからない、いわば「行き止まり」のページが世の中には結構多い(アドレスの最初の部分からたどることもできるが)。だから「HOME」の類のボタンをきちんと設定してあるサイトの製作者はきっと頭がよいんだろうな……などと勝手に思っているのである。

3月28〜30日
 久しぶりに実家に帰る。28日夕刻、尼崎駅に着いたら、ちょうど向こうのホームに、この15日に開業した新線を走る、奈良行き「直通快速」が。男の子4人が写真を撮っている(車輌自体はこの路線では見慣れた223系なのだが……)。帰路も、大阪で後輩と会い、いつも通り大和路快速に乗ると、途中の駅で、直通快速と並ぶ。とはいえ、結局大和路快速の方が早く着く。奈良から夕方遅くに神戸に帰ったり、神戸から奈良に朝通うのには、全然メリットがないのだった。おまけに運賃も安くならなかったし(あまり期待していなかったけど、ちょっとがっかり)。

 29日、阪神御影駅前に最近オープンした阪神百貨店に行く。ところでこの場所、以前は何があったっけ……と母親に聞くと、某高校のグラウンド(神戸市も、奈良と同じく高校の統廃合があった。言われてみればたしかにそうだった)。さらにその前は、某大学のグラウンドだったという。「物理(学科)が(実験で)気球上げたりしてた。結構広いグラウンドやった」。
 夕食の時、父親がおかずを見て「これはどこで買うて来たんや」と言うので、グラウンドだったところに阪神百貨店ができた話をすると、「ああ、昔、物理が気球を上げたりしてた……」。
 「物理の気球」というのは当時の人々にとってよほど印象の強いものだったらしい……。人間、意外なものを覚えているものである。


3月23日
 安全運転のための覚え書き。
 いつものように、隣駅のスーパーまで車で買い物に行き、蕗(ふき)を買った(1m以上ある、長いもの)。
 その他の買い物と一緒に車のリアシートに積んで、駐車場から出ると、何だか違和感が。蕗の先、葉っぱの部分がリアシートの上から突き出ていて、ルームミラーにそれが映っているのだった……。
 何か気が散る。この運転下手な私でも無意識に時々ルームミラーを見る習慣がついているので、その度に一瞬どきっとする。でも今は大和中央道走行中である。結局信号待ちの時に、ちょうど助手席に置いてあった傘の柄で引っかけて下に倒し、事なきを得たのだった(傘の柄にはいろんな用途があるもんだ……)。
 以前、弓道部の大量の荷物を積んだ時などは、視界を遮らないように気をつけて積んだのだが。気をつけよう。
 ちなみに我が家では、蕗の葉っぱの部分も捨てないで湯がき、その後細かく刻んで佃煮風にやや濃いめの味付けで炊くのですが、皆さんはどうしていますか?

3月22日
 休日出勤して某資料集を作成。昨年一通り仕上げたものをバージョンアップして「1・2年用」にする。
 昨年と違って、助かったのは「高級なネットワークプリンタ」を使えるようになったこと。私の研究室から「印刷」の指示を出して、大部屋にあるそのプリンタを見に行くと、100枚以上の資料がもうプリントアウトできている。「部単位で印刷」もできるので、紙原稿をコピーするより随分楽だ(ちなみにこのコピー機兼プリンタ、「トナーを交換してください」と表示が出てから1ヶ月以上経っている。それでもまだトナーはある。最近の機器はこういう設定になっているらしい)。
 電子データをCD-RWにコピーするのも簡単なのだけれど、最初のフォーマットに時間がかかる(1枚につき20〜30分、自分の控えも含め11枚作成、と思ったらまだ足りなくて結局16枚作成)。まあ他の作業と並行してできるけれど。
 ともあれ、これで一応完成。あとは各先生方でバージョンアップしていただこう(そのことも考え、CD-「RW」をはりこんだ)。
 夜、学校から帰るところを複数の先生に目撃されてしまったので、以上、一応何をやっていたのかの説明(あやしいものではありません……)。

 (以上、27日 記)


3月17日
  なぜだかもう3月も半ばである……(あれ?)。というわけで、「まとめて更新」その2。
  (貴重な読者の方、すみません。4月からは頑張って更新します……)

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3月13日
 以前(2007年7月〜8月)書きそびれた某行事がらみの「メンチカツとハンバーグ」について。

 とある行事に関連して、「弁当の試食会」というイベントがあった。
 何種類かの弁当を、それぞれが手分け(?)して食べていたのだが、そのうちの一つを試食していた先生が「これ、おかずに『メンチカツ』と『ハンバーグ』が入っていて、何か同じような味なんやけど……」という旨の感想を仰る。
 たしかに栄養的にも肉ばっかりでよくないよね、せめてメンチカツを白身フライに……というわけで、まあ参考までに、と業者さんに伝えたところ、「白身フライに変更しますっ!」、と素早い対応(こういうところは民間企業を見習うべきかも)。
 そして、行事当日、その白身フライに変更された弁当の日にもその先生が手伝いに来てくださったのだが、おそらくご自分が指摘された弁当だったことにお気づきではないのだった……。
 というのは、物事、不手際があると目立ったり、チェックが入ったりするのだが、順調に行っている限りは特に印象に残らない、うまくいって当たり前、なのである。

 と、ここまでが昨年考えていた文章なのだが、今頃なぜこれを書いたかというと、教師の仕事も同じようなものだからである。
 ある人(勤務先の方ではない)から、「学生は卒業したら先生のことなんてそんなに覚えていないのだから、あまり一所懸命になりすぎない方がいい」と忠告された。
 もちろんそうだろう。卒業してからも毎日「○○先生のお陰で……」と思い返すなんてことはまずないし、むしろそれぐらい思い出されるとしたら、それは教師に不手際があって、何か不愉快な思いをさせてしまった場合に違いない。
 私自身、学生に「先生のお陰で……」と思ってもらいたいから一所懸命するのではない。
 学生生活の主人公は学生であり、教師はいわば「裏方」、黒子である。学生が卒業したら、私の名前なんて覚えていなくていい。ただ、私の年代になったときに、学生時代に流行っていた歌などを聴きながら、「まあ、いろいろあったけど、楽しかったし、高専に行ってよかったなあ〜」と思ってもらえればそれが一番だと思っている。

 一応2年間の担任業務を終えたので、この機会に記しておく。
 そして、この文章を書きながら、以前担任を終えて、やはり春休みにぼ〜っとしていたことなどを思い出す。
 でも今度は年度明けの4月、初めて担任じゃない立場でハイキングに行けるのだった……。

 (おまけ) なぜだか日銀関係者の気持ちがわからないでもない、今日この頃……。


3月6日
 年度末の教室の点検。おおっ、学生のロッカーがとっても綺麗☆☆☆
 そういえば掃除の時も、天井の扇風機を拭こうと私が机の上に椅子を載せて(←安全面からすると本当は違反?)苦労して上っていたら、他の学生がさっさと机に乗って、羽をを外してくれた。去年は私一人でやって筋肉痛になったのに(ちなみに最近の「給与支給明細」には「高所作業手当」なる項目があるのだが、当然こういう場合には適用されない……)。
 いつの間にか背が伸びて、少し成長した学生に感謝。


3月3日
 学生の課題の点検を終え、返却。
 「うめ版」(2007年12月17日の記事参照)の傑作をいくつか。(写真がないので、面白みが伝わらないかもしれませんが)

   「放置」 散らかった机の写真。
         しかも、学生の相互評価では「オレの机よりまし」とのコメントも。
         「『混沌』?」という助言(?)もあった。

   「偶然」 合計金額「777」円のレシート。

   「希有」 黄身が二つという卵の写真。

   「一攫千金」 宝くじと「当選発表」の新聞見出しとの組み合わせ。

 学生のユニークな発想や、日常生活を垣間見る写真で楽しませてもらいました。
 もう一つの選択課題、俳句(川柳も可)もいろいろあったけど、一つだけ紹介。

   今気付く うめ版やれば よかったと

 課題は「うめ版」「俳句・短歌」いずれか選択で、俳句・短歌の場合は5句(5首)詠まなければならないのでした。ご苦労さま。

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2月16日
 なぜだかもう2月も半ばである……。というわけで、「まとめて更新」。

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2月9日
 雪である。
 今日は顧問をしている弓道部の試合の日。毎年この試合の日には雪が降ると決まっているのだが、こんなに積もったのは初めてだ。
 審判の仕事が当たっていて、的に矢が当たったかどうか「○」「×」を出すという仕事をしていると、ある時、選手が放ったはずの矢がいつまでたってもこっちに来ない。私が訳が分からずにいると、隣で審判をしていた先生(弓道経験者)が、「今の、雪の中に埋もれましたね」と解説してくれた。
 問題はその後。試合の合間にこういった「矢道に落ちた矢を拾う」のも審判の仕事なのだが、かなりの積雪があったので、矢がどこに埋もれたかわからない。雪の上に矢の軌跡がうっすら残っているのだが、そのあたりを掘ってみても出てこない。どうしよう……と思っていたら、反対側で審判をしていた先生が来てくれて、軌跡を頼りに雪を一掻き。と、一発で矢が出てきた。さすが。
 試合を終えて、「家捜しならぬ矢探し♪」などとつぶやきながら、帰途につく。


2月6日
 職場のうちの科のメールが不調。実は第一発見者は私である。
 午後にメールを送信したら、瞬時に「システム管理者」から不達の旨のメールが返ってくる。おかしい。でも、個別の事象でお忙しい先生方を煩わせてはいけないので、まずは確認(Pingコマンド)。すると「サーバーちゃんはお返事をしてくれない」(←文学的表現)。客観的表現(?)では、

  Pinging ***.**.***.*** with 32 bytes of data:

    Request timed out.
    Request timed out.
    Request timed out.
    Request timed out.

  Ping statistics for ***.**.***.***:
     Packets: Sent = 4, Received = 0, Lost = 4(100% loss),

となる。
 そこで、サーバの置いてある大部屋に走り、電源が落ちていないかどうかを確認すると、ちゃんと入っている……。というわけで、これは素人の手には負えないので、ネットワーク管理者の先生(お隣の先生)に連絡。
 結局夜の8時半ぐらいまでかかって復旧してくださったそうだ。お疲れさまでした。それで、この日の午後に送られたメールは全て消えてしまっているようなので、もしこのページの読者でこの時間にメールを送信いただいた方には再送をお願いいたします……(って、多分該当者はいないと思う。明らかに該当する身内には携帯メールで連絡したし)。


1月30日
 車の定期点検に行く。
 予想されたことだが、バッテリーが寿命とのことで、交換。他は異常なし。
 
 それから、最近は「駐車場の入口で運転席の窓から駐車券をとる」というのを何とかこなしている。自分で発見したコツは、早い目に運転席側の窓を開けて、距離を見計らうというもの。まあ運転のうまい人はべつにそんなことは必要ないのだろうが。

 ついでに、今頃になって車の免許を取ったメリットとしては、わからないことがあったら周りの先生に聞けるということ。
 例えば、「ガソリンというのはどのくらい入れて走るのが適当か」。
 車を購入してまもなく、車に詳しそうな先生(ハイブリッド車を愛用されている)に聞いた返答は、「空気中には水分が含まれているので、昔は錆を防ぐ意味から満タンにする方がいいと言われていたが、今の車は錆びにくくなっているので、満タンにする必要はなく、むしろ車を軽くするために、半分ぐらい入れて走り、1/4以下に減ったら入れるぐらいがいい」というもの。
 先日の新聞折り込みにあったT社の広告にも同様の記事が載っており、この先生の説の正しさが証明されたのであった。

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1月27日
 《今年の初めに……》
 再び、山本周五郎の「ちくしょう谷」(新潮文庫『ちいさこべ』所収)より。
 人を許すことも書いてあるが、こんな一節もある。ある老人がそれまで四十一年かかって何一つ成し遂げられなかったことに、主人公が取り組んでいる。老人は主人公を信用し、このように言う。

  「肝心なことは失敗するかしないかではなく、貴方が現にそれをなすっている、ということだと思うのです」

 おそらく私も何回かは失敗するだろうし、この小説の中にもあったように、そんなことをせずともよい、という見方もあるだろう。それでも「現にそれを……」することが私のつとめだ、と思う。


(おまけ)19日、26日とまた叡山電車の日々である(2007年1月27日の記事参照)。
  同じく監事だった大学職員の方が引退(?)されたので、「みんなに見張られながら札束を数える」という仕事を私が担当する羽目になり、とっても緊張する……。